【ノンミュールジングウール】ユニクロも辞めたミュールジングって?

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manab
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こんにちは!manabです。
この記事では、洋服の生地(織物)に関しての詳しい情報を更新していきます!




今回はファッション業界でもよく耳にするようになってきた【SDGs】【サスティナブル】
についてご紹介していきたいと思います。

その中でも注目の、
ノンミュールジングウールについてです!



最近では特にノンミュールジングウールの名前を耳にするようになったと思いませんか?

ノンミュールジングウールというのは、
GAPや無印良品、H&M等の大手ファストファッションブランドも精力的に取り組んでいる原料です。

ユニクロもミュールジング実践農家からのウール仕入れを段階的に廃止していく方針を過去に示しています。

これからのファッショントレンド必須知識となりますので是非チェックしてみてください。
下の方で詳しく解説をしていきます。



こんな方におススメ

✔洋服の生地についてもっと学びたい方
✔服飾学科でテキスタイルを専攻している方
✔または学科で悩んでいる方
✔洋服のオーダーメイドを依頼する際の生地選びで参考にしたい方
✔とにかく洋服が好きで生地のことも学びたい方




前回の記事はこちら

【サスティナブルファッション】素材について【オーガニックコットン】
今回の記事では、サスティナブルファッションが浸透し再注目されている素材、オーガニックコットンをご紹介します! オーガニックだからなんとなく良いんだろうけど、どのように良いのだろう・・・。そんな疑問を解消すべく記事にしてみました。


そもそもノンミュールジングウールとはなんなのでしょうか?

ノンミュールジングウールというのは、
その名前の通りミュールジングをしていないウールという意味です。


ではミュールジングとはなんなのか?

そのミュールジングについて詳しく説明していきます

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ミュールジングとは?


ミュールジングとはなんなのか?



ミュールジングというのは子羊のお尻を切り落としてしまう残酷な処理方法です。

なぜそんなことをする必要があるのか?
下記で説明します。


ミュールジングをする理由は?


子羊の臀部(お尻)や陰部は糞が溜まりやすく、そこに蠅が卵を産み付けてしまいます。

蛆虫(蠅の幼虫)は細胞を食べて育ち、皮膚の下で蛆虫が動き回ります。これを蝿蛆症と呼びます。

この蝿蛆症を防ぐための処置法として、
子羊のお尻部分の肉をごっそり切り落としてしまうことをミュールジングと言います。

通常は生後6か月未満の子羊が対象となっており、
麻酔や処置後の傷の治療もされずに行われます。



これにより羊は痛みやトラウマに苦しんでしまうということで、
動物愛護団体が長年反対している処置方法です。

イギリスやニュージーランドでは法律でこれを禁止するようになりましたが、
まだオーストラリアでは合法のままです。





知らない人の方が多いと思いますが、こんな残酷な方法で羊たちの毛刈りが行われているのです。

manab
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僕は”ただ毛を刈るだけだったら毛皮と違い動物への負担は無い”と思っていました。

でも実はミュールジングという行為は動物にとって大変残酷な処理を行っていたのです。



ミュールジングをしていないウール=ノンミュールジングウール
というのはどんどん浸透していってほしいと思います。




ノンミュールジングウール


上記で説明した、
ミュールジングを確実に行っていないウールのこと
ノンミュールジングウールと呼びます。

SDGsが発表されるよりも前からですが、
昨今ではミュールジングを廃止するためノンミュールジングウールだけを使用する(ミュールジングしたウールの不買運動)動きが増えてきています。


ですがなぜ世界的に完全にノンミュールジングウールへ移行できないのでしょうか?


ミュールジングウール禁止と全世界でハッキリ表明することが難しい理由として、



・世界的にオーストラリア産のメリノウールの需要が多いこと

・品質が評価されている


以上の2つが挙げられます。



オーストラリア産のメリノ種は、

原毛の白度が最も高く、伸縮性に優れており質の良い細い繊維が特徴です。


ちなみに...
子羊に寄生する蠅が生息していない国(地域)もあるため、そのような地域ではミュールジングという習慣は無いそうです。

そのような地域ではノンミュールジングウールと謳わないものの、
実際にミュールジングを行っていないのでノンミュールジングウールと呼べるということになります。


動物愛護の観点


ノンミュールジングウールが重要視されるようになったのは、動物愛護の観点からです。

ミュールジング以外にも、動物虐待に関しては別の動物でも問題がありました。


南アフリカ牧場やペルーの牧場で、ヤギ(モヘア原料)アルパカに対しての虐待問題があったのはご存じですか?

これをきっかけに、ユニクロやH&MやZARA、GAP等の大手ブランドがモヘアやアルパカ原料使用中止に踏み切りました。



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H&Mやザラ、ギャップなどの衣料品大手がこのほど相次いで、モヘア素材の使用中止に踏み切ると表明した。南アフリカの牧場で、毛皮がモヘア素材に使われるヤギの虐待が伝えられたことを受けた措置。




このような牧場では、ヤギの足や角をつかんで引きずり床に乱暴にひっくり返して毛を刈り取ります。

初めて毛刈りをされる動物たちは恐怖で泣き叫びます。
拘束され押さえつけられ、ヤギにとってはストレスでしかありません。

そして毛を刈り取られたヤギは冷たい風や冷たい雨によって命を落とすこともあります。

その他に飢えや乾きのために死んでしまうこともあります。

人間のエゴの為だけに、このような動物たちが命の危険にさらされているのです。





モヘアとは



アンゴラヤギと呼ばれるヤギの毛のことです。

シルクのような艶のある光沢感と、柔らかな手触りや長い毛足感が特徴です。


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アンゴラと呼ばれる獣毛とは違います。

アンゴラという原料はアンゴラウサギの毛のことを言います。


アルパカとは



愛くるしい姿で有名なアルパカ。

モヘアよりも馴染みがありますよね。

ラクダ科の家畜で、ラマにも似ていますがもっと毛が長いです。

光沢と弾力のある毛質が特徴です。



まとめ



私たちが知らないだけで、まだまだ人間のために犠牲になっている動物は多いです。

地球環境に対しての配慮はもちろん、同じ地球に住む生物にとってより良い世界にしていきたいですよね。

アンゴラヤギのことだけでなく、ミュールジングに対しての不買運動が行われることはとても良いことだと思います。
ミュールジングという方法を廃止にしていくためにも、ノンミュールジングウールがもっと当たり前で身近な存在になっていくと良いですよね。



まだまだ問題は山積みだと思いますが、

人間のエゴで動物が不幸になってはいけません。

SDGSが掲げる目標に反するということももちろんですが、ミュールジングのような残酷な処置方法が無くなることを願ってやみません。



manab
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この残酷なミュールジングは、ネットで検索すると写真閲覧することが可能です。

気になる方は是非検索してみてください。

 

きちんと目を向けるべきことですが、僕は残酷すぎて見ていられませんでした・・・。


今回の記事によって、普段何気なく着用している服に対しての考え方が少しでも変わったら嬉しいです

個人的には今後ノンミュールジングウールの製品を出来るだけ積極的に購入していきたいと思っています。




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それではまた!

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