こんにちは!manabです。
【竜とそばかすの姫】観てきましたー!!!
まず個人的な感想の第一声としては最高でした!
色々と賛否両論あると思うのですが、個人的には物凄く面白かったし感動も出来ました。
細田守監督の他の作品はもちろん観たことがありましたが、その中でも
【竜とそばかすの姫】
は個人的に断トツ上位でした。
まずこの作品では歌を作品の中に多く取り入れています。
ミュージカルのようにセリフを歌うという訳ではありませんよ!
盛り上がる要所要所でMVのような壮大なシーンが使われています。
それが気分をとても高揚させてくれて、音楽の力って本当に偉大だなと思いました。
【竜とそばかすの姫】 は、音楽(歌)が好きな人には刺さる映画といった印象です。
僕は冒頭のシーンからすでにワクワクしてしまいました!!
ここから多少ネタバレありますので、まだ観てない!という方はBACKしてください。
目次
あらすじ
インターネット上の仮想世界 ”U” が当たり前の時代。
”U”は仮想世界の中で雇用を生み出すほど現実と密接な世界という設定。
そんな ”U”の中で、現実では少し影のあるパッとしない田舎の女子高生鈴(すず)が、
Belle(ベル)として仮想世界に参加する。
Belleはひょんなことから”U”の中で脚光を浴び、正体不明のスターになっていくという始まり。
美女と野獣にそっくりなシーン?
物語の中で美女と野獣にそっくりなシーンがあって最初はびっくりしました!
最初は、え?パクり・・・?と思って観てしまいましたが、あまりにも忠実だったのでオマージュと気付きました。
調べてみると細田守監督もコメントしていたようですね。
よくよく考えれば、鈴の仮想世界での名前もBelle(ベル)ですしね。
そういうことか!と思いました。笑
最愛の母の死によって現実では歌えなくなってしまったという描写
最初はなぜ歌えなくなってしまったのかと疑問に思って観ていたのですが、
最愛の母の死が理由を知って一気に胸が熱くなりました。
幼いころの描写で、鈴は母と一緒に作曲をするほど音楽にのめりこんでいます。
ですが最愛の母が死んでしまったことで、大好きな音楽(歌うこと)にすら拒絶反応してしまうようになったのです。
現実世界で無理に歌おうとして嘔吐してしまうシーンを観て、鼻にツンと涙が来ました。
僕はこの辺りからどんどん涙腺が弱くなっていった気がします。笑
現代社会問題への提訴
”U”の中では猛烈な批判や賛辞が繰り広げられます。
現代社会でも、著名人がなにか問題を起こしてしまうと匿名性のネット上で様々な批判が行われて社会問題となっています。
オリンピックで負けた選手に対する批判問題があったばかりですね。
著名人でなく一般人だったとしても、ネット上に晒されてしまうと様々な特定をされて身バレをしてしまいます。
このようなネットの無法地帯をどうにかしなければいけないと思うのですが、
【竜とそばかすの姫】の中でもこの状況を問題視している想いが伝わってきた気がします。
ネット上の問題に対して、作品の中で鈴の親友”ヒロちゃん”が放った台詞がとても印象的でした。
「肯定しかされない奴なんてコアなファンだけの証拠!」
「(belleが半数に批判されていることに対して)半分には評価されてるってことじゃん」
これを聞いて、確かにー!!と思いました。
全ての人に好かれるということはあり得ませんし、全ての人に認めてもらおうと思って動いてしまうとなんだか薄っぺらいような、胡散臭い人という印象になってしまいますよね。
ネット批判への問題提訴だけでなく、表舞台へ立つ方に対しての応援メッセージも含まれているのかなと感じました。
細田守監督も表舞台に立つ方なので、この想いが痛いほどわかるんでしょうね。
【竜とそばかすの姫】の好きなところ
とにかく歌声が良い!!!
主人公のすずを演じたのは中村佳穂さんという方で、オーディションによって選ばれた方らしいです。
物凄く特徴のある声というわけでもないのですが、透明感があって凄く引き込まれる声をしています。
これに関しては特に賛否が分かれるようで、もっとインパクトが強くて大衆を虜にして引き込んでしまうような方にすべきだと思ったという意見も見ました。
個人的には切ない歌声はもちろん、盛り上げるような歌の時に聴いている人を高揚させる表現力がある方という印象でしたし、なんだか聴いているとどんどんハマっていくというBelleの歌にぴったりだったんじゃないかなと思います。
もちろん音楽だけでなく、映像もMVのような華やかなシーンが多く
【竜とそばかすの姫】の世界に引き込まれてしまいます。
【竜とそばかすの姫】 で、もう少し・・・と思ってしまったところ
竜を悪役に仕立てる描写に関して、もっと詳細に表現してほしかったと思います。
”U”の中で竜とジャスティス(自警団)がバトルをするシーンで、竜の攻撃によってジャスティスのメンバーが次々と殴り倒され、最終的には氷漬けにされてしまいます。
それをされることで現実への影響は全くないのか?
痛覚はどうなっているのか?という描写が全くありませんでした。
現実世界になんの影響も及ぼさないのであれば、
オンラインゲーム上でプレイヤー同士がバトルするPVP(Player vs Player)となんら変わらないし、
竜がそこまで嫌われる理由ってそもそも何?って思ってしまいました。
現実世界に”U”でのダメージが影響しないとしても、竜がこんな酷いことをしてきたという描写を入れて欲しかったなという印象です。
こういった描写が無いので、竜が”悪い奴”というイメージがあまり持てませんでした。
竜の正体=恵(けい)が、父親から虐待されている描写がはっきりとされていなかった点も気になりました。
”U”の中で竜の背中に痣がどんどん増える=恵の実際の背中に虐待された痣が増えているという表現ですよね。
ですがそれを直接的に描かれているシーンがありませんでした。
物語の後半で鈴がWebカメラを通して恵たちの様子を見るシーンがありましたが、そこでも父親は殴りそうになるものの殴りませんでした。
決して殴ってほしいということではありませんが、虐待の酷さに対して感情移入するためには必要な描写だったのでは?と思ってしまいます。
このような描写が苦手な方もいるとは思うのですが、現代社会の問題とリンクしている部分が多いだけに、あえて残酷なシーンを入れるということをしても良かったなと個人的に思いました。
最後に
批判してしまうような意見も書いてしまいましたが、僕は完全に肯定派です!
そして作品と歌のファンになりました。
是非たくさんの方に観て欲しいですし、個人的にはもう一度観に行こうかと思ってます。
特に歌のシーンが素晴らしいので、ぜひ映画館まで観に行くのをおすすめします!!!
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