ブラック企業勤めの僕が給料未払いになるまでの体験談~アパレル編~

雑記


世の中にはブラック企業が蔓延っていると思います。そんな中、ブラック企業勤めの方も多いと思います。

そんなブラック企業勤めで給料が未払いになってしまい悩んでいませんか?

そんな方にぜひ読んでもらいたい記事です。


manab
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こんにちは!manabです。
今回の記事では、ブラック企業に勤めていた僕がどのようにして給料未払いという結果に至ってしまったのかという体験談をご紹介します。アパレル編です。


この記事を読んで解決出来る内容

✔同じようにブラック企業で悩んでいた人の体験談が知れる
✔ブラック企業勤めの実態がわかる
✔今の自分の状況と比較することが出来る
✔人の不幸は蜜の味
✔読むと意外と気持ちが楽になる


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どんな会社だったのか


一口にブラック企業といっても色々とありますよね。

僕が務めていた会社はアパレル系の会社で、洋服をメーカーから卸してもらってその洋服を実店舗(セレクトショップ)とECサイト(楽天などのネットショップ)で販売を行っている会社でした。

扱っているブランドも、当時はかなり勢いのあるレディースギャルブランドばかりで小さいながらもそこそこ勢いのある会社でした。

この頃は給料未払いになるなんて微塵も思っていませんでした。

ブラック企業に入社する経緯


僕は元々音楽系の専門学校に通っていました。

現実的で具体的に叶えられるような夢を持っていなかったので、

学校卒業したらどうしようかなー
特にやりたいこともないしなー


という、人生に対して何も考えていない若者でした。

そして専門学校卒業後は、あまり深く考えず完全なノリだけでショップ店員のアルバイトを始めました。

そのバイトを通算2年ほど続け、そろそろ落ち着こうかなーなんて思ったタイミングで見つけたこのブラック企業に入社するのです(人生初の就職)

この頃僕の年齢は22歳で、同い年の友達は大学卒業後に就職をするというタイミングでした。

会社に不審点を抱いたとき


当時このブラック企業には僕を含め3人採用されました。

1人目

大卒のAちゃん。

4月入社だったので、この子は普通に大学を出て新卒入社した22歳の子です。

僕とは同い年。



2人目

2つ年下のBちゃん。

この子は高卒で就職をして、20歳の時にこのブラック企業へ中途入社した子でした。



新入社員は僕を含め全部で3人。

入社当初、この3人以外には店舗の販売スタッフのアルバイトが数人と、社員が2人いました。

上司的な社員が2人いるだけで、後は社長というとても小規模な零細企業です。

そんな小さい会社だったのですが、展開店舗は実店舗が2つ(そのうち1つはほぼ事務所として稼働)あり、EC店舗(ネットショップ)を3つ運営していました。
僕以外の同期2人は、ほぼ事務所のみで機能している別店舗でネット業務を任されていました。

そして僕は稼働店舗のある建物の方に配属されました。

その当時僕が任されていた仕事というのが、ネットショップの注文品を箱に詰めて梱包したり、ショップに掲載する商品の物撮り(の練習)をしたりという仕事でした。





完全な雑用ー/(^o^)\










そんなある日、社長室の方から怒号が聞こえてきました。



社長「お前舐めてんじゃねぇぞォ?!やんのかコラァァァァ!!!!?」

ぼく「?!」


まさにこんな台詞でした。

社長が何者かに電話でキレているのです。

声の高い社長だったので迫力も何もあったものでは無く、なんならダサいとさえ思ってしまうような怒号でした。


冷静になって考えてみると取引先(どんな相手かは分かりませんでした)に対してそんな口調ってシンプルにやばいですよね。笑

この時点で「あっヤバイとこ来ちゃった・・・。」と思うようになったのです。


ちょうどこの頃ブラック企業というワードが浸透してきて、良く友達には流行りのブラック企業に勤めてまーすwなんて自虐ネタにしていました。笑


ちなみに社長のいで立ちは、当時流行っていた色黒短髪のオラオラ系という見た目です。当時確か32歳。

坊主に近い髪を金髪にしていて、肌は日サロで焼いて真っ黒。体型は小デブ。

雰囲気は中田翔選手のような見た目です。

侍ジャパン・山本浩二監督、代表候補に“金茶髪禁止令” : 日刊やきう速報 (livedoor.jp)から引用させて頂きました


中田選手と比べてしまうのは中田選手に本当に失礼すぎると自覚してます。雲泥の差があります!
あくまでも見た目の雰囲気がです!
もちろん中田翔選手の方がかっこよくて素敵な方だと思います。
あくまでも雰囲気!!

ピッタリとしたTシャツを着ているためポッコリお腹がいつも目立っていました。

ブランドものが大好きで、大きいロゴのアイテムばかり好む典型的な成金タイプ。


さらにキャバクラにもドはまりしていて、自称彼女(笑)のキャバ嬢を2位から1位にすることに躍起になっていました。

散々ディスりましたが、なぜかというと僕はこの人が心の底から大嫌いです。今でも。

人生で出会った人の中で、五本の指に入るク〇っぷりでした。

相次ぐ退職者


まず最初にこのブラック企業を辞めたのは店舗アルバイトの女の子(2人)


その次にこのブラック企業を辞めたのは、雑用業務を僕に細かく教えてきた上司的な人Aさん。

やたらと真剣・・・というより物凄く必死な態度で教えてくれる人だったので変わった人だなーなんて思っていたのですが、今思えばさっさとこんなブラック企業を辞めたくて必死に後任(僕)に引継ぎをしていたんだなーと思います(恨)


ちなみにこの頃には定時の18時に帰れるなんてことはまずなく、基本22時~23時退社になっていました。

(もちろん残業代はつきません!!!テンプレのブラック企業!)

そんな悪条件にもかかわらず、入社してすぐの給料は手取りで12万ぐらい・・・。

ブラック企業あるあるかもですが、入社後半年ぐらいには10万ぐらい一気に給料上がるようなザルな会社でした。



上司のとんでもない生活


上司Aが辞めてから、僕は発送業務や客先対応(楽天などの一般ユーザー)をメインで進めていました。

仕事に慣れてくると、実店舗とネットショップの在庫を合わせる為に
在庫管理システム部分も触るようになった僕。

棚卸しの日はこの作業がかなり大変で、このままでは終電までに帰れない!という日がありました。


終電を超えてまで働くというのがどうしても嫌だったので、
仕事を持ち帰って自宅で作業をしてました(深夜1時ぐらい)

そうすると携帯に上司Bから着信が。(深夜1時やぞ・・・)


上司Bとは普段別店舗にいたのでめったに顔を合わせることもなく、いまいちどういう人か知りませんでした。



上司B「こんな遅くまで頑張ってるね。まだ会社にいるの?」

ぼく「いや、帰れなさそうだったので持ち帰って自宅PCでやってます。Bさんもですか?」

上司B「いや、俺は会社だよ。というか日曜しか家帰ってないし。」

ぼく「」


Bさんの子供がまだ小さいって話は同期ABからも聞いてたし、
週1しか帰らないとかさすがに盛ったでしょwって思ってたのですが、

ある時別店舗に用があったので中を見てみると、服のストック部分に布団が思い切り敷いてありました・・・。

店舗を事務所としてしか使用していなかったため、ストックは完全に寝室になっていたのです(;゚Д゚)



今だったら「こんなとこで寝るとか草w」ってコメントでインスタに写真を載せちゃうぐらいの余裕もありますが、初めての社会人生活を送っていた僕は本当にドン引きして絶句していました。

ブラック企業とかいうレベルじゃなくて漆黒やん・・・とか思ってました。笑


意外にも勢いのある会社(ブラック企業)


ブラック企業のくせに意外にもその頃は業績が好調。

当時展開していた店舗(1店舗と事務所)を完全に引き払いました。

変わったこと一覧

・オフィス街の一等地へ事務所移転
・店舗を集客の多いイオンモールへ移転(家賃も高い)
・あれよあれよと店舗数を拡大(県を跨ぎ、合計4店舗へ)
・取引ブランドの増加(当時かなり勢いのあったブランドと契約)


当時はEC部門(ネットショップ)も本当に忙しく、毎日残業、毎日100件以上の発送を行う毎日でした。

そんな時、メイン店舗の店長兼MD的業務をしていた社員の子(販売員のバイトからそのまま社員へ昇格)が退職を申し出ることに。

この頃は業績もそこそこ良かったので辞める人に対して給料の未払いなどが起きることは無く、辞められてしまうとただただ人不足で大変という状況でした。

この社員が辞めた後、残る社員の中で販売経験者が僕だけだということで僕が退職した子の代わりに店舗を見ることになりました。

店舗責任者として店頭に立つこともありましたし、各店舗を回って在庫の調整を行い、新作商品などの店内レイアウトを指示する、販売員の教育をするというような仕事をしていました。

manab
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文字に起こしてみるとめちゃくちゃ仕事出来そうな感じに見えますが、当時は忙しすぎて何しているのか良く分からないような毎日を送っていました。


セール前なんて0時過ぎても準備に追われていましたし、イオンモールのエレベーターで年越しをするなんてこともありました・・・。

ちなみに利益率が良かったかというとそんなことも無く、利益としてはかなり薄かったんじゃないかと思います。


雲行きが怪しくなってくる会社(ブラック企業)


ドタバタとした毎日も落ち着いてきたころ、徐々に不穏な空気が流れ始めます。

業績が良かったとはいえ、やはり急拡大させすぎていたのです。


・オープンしたばかりの頃は物珍しさで来客があったが、徐々に減る来客数

・急いで店舗を増やして雇い入れたため、接客スキルのあまり高くない店舗スタッフ

・店舗を急展開したことで従業員の給料や仕入れなどのランニングコスト激増


だんだんと資金繰りが苦しくなっているのが平社員の僕でも一目瞭然でした。

仕入れブランドに対しての支払いも滞るようになり、未払いの支払いが増えてきました。
入金関係のやりとりは社長が行っていたのですが、発注は僕が行っていたので平社員の僕の携帯にまで催促の電話が来るように・・・。

そうなってくるとイケてるブランドの仕入れもどんどん出来なくなっていき、でかでかと掲げた看板のブランドが置いてない店に成り下がっていきました


端折って書いているので一瞬で転落したように見えますが、実際にはジワリジワリと落ちていくような感じです


ちなみにそんな未払いが多発しているような状況でも社長は相変わらず毎日キャバクラに通っていたそうです。

当時ECサイトではキャバ嬢の子にモデルになってもらっていたので、社長の動向は全て筒抜けでした。笑




2回目の事務所移転


資金繰りが苦しく支払いが未払いになるだけでなく、一等地の家賃を払うことが厳しくなってきたんでしょう。

郊外の中でも更に郊外にある倉庫へ事務所が移転しました。

一階が倉庫、二階が事務所という作りでかなり古い建物でした。

この頃には、店舗を1店舗閉店させて3店舗を営業していました。

目玉ブランドの仕入れが無いということもあり、店舗は売上が激減。

並べている商品も、ノーブランドの激安ギャル服を仕入れて店舗に並べて売るという流れでした。
この時の仕入れは先に入金してから発送してもらうという流れだったので、未払いの問題は起きることがありませんでした。

確かに探せばノーブランドでも今風の安い服はたくさんあるのですが、そういった服は目立ちます。


ある時、実店舗に来店されたお客様から、

これって〇〇(某有名ネットショップ)で売ってるやつじゃないですか?
〇〇の方が安いんですけど一緒ですか?



バ、バレてる・・・。

こんなこともあってか、どんどん客数も売り上げも減っていきました。
まさに閑古鳥が鳴くとはこのことか!という状況で、本当に毎日暇な店内でした。


相次ぐ退職者その2


この頃から真剣に退職を考え出したのですが、なんと先に同期二人が辞めると言い出してしまったのです。

社長からめちゃくちゃ引き留められるんだろうなー・・・。
と、思いきやその頃は売上もかなり落ちていて業績が悪かったからなのか、意外にも社長が引き留めることはありませんでした。
そして同期ABが辞める際の給料も未払いになることはなく、きちんと満額払われて2人は辞めて行ったのです。

僕もこの頃に辞めていれば・・・(遠い目)

ちなみにその頃は店舗でもEC運営は出来ましたし(暇すぎて)
店頭も同じく暇すぎたので発送業務も店舗から行っていました。

それに上司Bが相変わらず時間の概念無く働いていたので、本社が1人になってもなんとか会社は回っていたのです。

なんだかんだで数か月は最少人数で回していて安定した日々が続いていましたが、
ついに最後の砦ともいえる上司Bが退職すると言い出したのです。

さすがに上司Bが辞めることには猛反対していた社長。

僕としてもこの人が辞めてしまったら間違いなくしわ寄せが自分に来るし、なんとしても阻止したいと思っていました。笑

そんな上司Bと社長との話し合いもずっと平行線で、結局社長が退職を許すことはありませんでした。

そうなってしまうと上司Bも強硬手段に。

内容証明を送り付けて2週間後に辞めてしまったのです。

僕はこの手段を事前に聞いていましたが、このことに社長は大激怒。

内容証明が届いてから上司B退職までの2週間、社長は一度も本社へ来なかったそうです。

そのせいでやたらとその2週間は社長が店舗へ来ていたので、僕としては大迷惑でしたが・・・(‘_’)


給料未払いの始まりは?


資金繰りが苦しくなってきたときのポイント

上司Bが退職を表明する前から、やたらと給料日変更という名目で給料が半月遅れで支払われるようになりました。

酷いときには一か月ごとに15日支払いから月末支払いへと変えるため、まるまる一か月給料が遅れるというのもザラでした。

ですがまだその頃は給料未払いということはなくて、遅れたとしてもなんとか給料も貰えて経費などもきちんと支払ってもらえるような状況でした。


そんな中で退職表明した上司B。言うタイミングも悪かったのでしょう。
辞めるまでトータルで3か月分の給料がもらえていなかったと思います。

辞めるまでの期間は穏便に済ませようと説得を試みていた上司Bでしたが、退職を撤回しないと支払わないという社長の姿勢が崩れることはありませんでした。
そのため上司Bは諦めて強硬手段に出たのです。


実際に僕が辞めるまで


上司Bが辞めてからというもの、やたらと僕に優しくなった社長。

頻繁に飲みに誘ってきたり、スタバの差し入れをしてきたりあからさまなご機嫌取りをしてくる日々が続きました。



こいつまで辞めさせてはまずいと思っていたんだと思いますが、生理的に社長のことが嫌いな僕からすると逆効果でしかありません。

そして僕は僕で、いかに給料未払いを避けつつ穏便に辞めるのかという方法を探る毎日でした。

とりあえず未払いになってしまった場合に備えて被害は最小限にしなくてはと思い、給料が振り込まれたのを確認した次の日に今月いっぱいで辞めたいですと辞意を伝えました。

すると、、、



「気持ちは分かった。残る子がちゃんとやれるように引継ぎはちゃんとしてくれな。」



・・・あれー?

意外にもあっさりとした社長の反応に拍子抜けする僕。


もちろん、
「こんなに頑張ってきたのに、自分ってそんなどうでもいい存在だったの?!」

って気持になっちゃったところは正直ありました。笑

自分としては全力で仕事をしているつもりだったので・・・。
でも帰宅してから冷静になってみると、この状況から逃げられるという解放感や無敵感でいっぱいになった感覚を今でも覚えています。



でも喜ぶのはまだ早い・・・。

その頃は一か月遅れで給料が支払われるのが普通になっていたので、万が一未払いになった場合はまるっと2か月分がもらえないことになってしまう・・・

未払いだけは絶対に避けたい僕。
なので辞意を伝えたものの必要以上に優しく笑顔で接する僕。




manab
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上司Bが辞めた後の状況とは完全に逆転する関係性・・・。屈辱・・・。



なんだかんだ辞めるまでの間は(表面的には)社長ととても良い関係性で、給料日にはこんな言葉が。



社長「今月支払えなくてごめんな。来月には絶対払うから」

社長「もちろん経費もその時一緒に支払うし、お前にはずっと頑張ってもらってたから少ないけど退職金も払う。」

ぼく「えっ・・・(トクン)」



・・・完全に飴と鞭に飼いならされた家畜でした。笑



manab
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ここまでのことを言ってくれたし、もしかして自分にはきちんと払ってくれるんじゃ・・・?

社長も根は悪い人じゃなかったのかも・・・!



お花畑全開の思考になってしまい、なんとそのまま退職日を迎えてしまったのです。



退職後


いざ退職を迎えた翌々日。

僕は事前に決めていた転職先へと向かいました。
更なるブラック企業とも知らずに・・・(白目)

その話はまたいつか書きます。笑


そんなことより肝心の給料に関してですよ!



前職の給料日、ドキドキしながら銀行で口座照会する僕・・・・・・。










「入ってないやんけ!!!!!やっぱク〇やないかい!!!!!!!!!」



ってことで続きはコチラっ!!

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