こんにちは!manabです。
今回の記事では接触冷感素材の仕組みについてをご紹介します!
僕は生地業界に10年以上いましたが、やはり夏は接触冷感系の素材が多く使用されていました。
個人的にも夏には欠かせない素材だと思っています。
徐々に暑くなってきて、夏の始まりを感じさせる日が多くなってきました。
皆さんはもう夏の準備は済んでいますか?
毎年夏になると、接触冷感のTシャツや敷きパッドなど様々なメーカーから新しいものが続々と出てきますよね。
今回は接触冷感とはどのような仕組みで冷たく感じるのか?という疑問を解消いたします!
目次
【接触冷感の仕組み】接触冷感とはそもそもどうして冷たく感じるのか?
接触冷感というのは、文字通り触ったときにひんやりと感じる素材のことを指します。
これはどのような仕組みで冷たく感じるのかというと、接触冷感素材に触った時に肌の熱が瞬時に生地へ伝導することで冷たく感じるという仕組みです。
接触冷感素材に触れた時に肌の持つ熱が生地の方へ奪われるため、ひんやりとした冷たさを感じるのです。
生地自体が冷たいのだと思われることが多いのですが、実はそうではありません!
【接触冷感の仕組み】冷たく感じる3つのポイント
・熱伝導率、熱の拡散率が高いこと
・繊維中に多く水分が含まれていること
・素材の持つ硬さがあること
(業界用語ではシャリ感と呼びます)
以上の3つがあることで、肌に触れた時にひんやりとした印象を受ける仕組みになっています
接触冷感に適している素材
【接触冷感の仕組み】キュプラ
キュプラは洋服の裏地に使用されていることが多い素材です。
キュプラの原料は綿花です。
コットンリンターと呼ばれる、綿花を採取した後の種子の表面に付いている短い繊維が原料となります。
この原料を一度溶かしてから固め繊維状にしています。
吸水性に優れていて肌触りが良く、冷感素材としておすすめの素材です。
近年では綿原料の高騰により、キュプラもかなり値上がりしています。
そのため、洋服の裏地にキュプラを使用せずにポリエステルで代用することも増えています。
【接触冷感の仕組み】レーヨン
レーヨンはレディースのワンピースやシャツなどに多く使用されています。
レーヨンの原料は木材パルプという原料です。
木材パルプというのは、木の幹の樹皮を取り除いてそのままチップ化したものを機械的に処理をして作られる原料です。
ドレープ性に優れていて、シルクのような光沢感のあるものが多いです。
シルクの代わりにレーヨンが使用されることも多い素材です。
【接触冷感の仕組み】ポリエステル、ナイロン
ポリエルテルやナイロンの素材自体は吸湿性や吸水性が低いと言われています。
ですがポリエステル素材にも、特殊加工を施すことで吸水性を向上させた吸水速乾素材というものも多く市場に出回っています。
このような素材のことを、業界用語では機能素材と呼びます。
【接触冷感の仕組み】機能性ポリエステルの原理
機能性のポリエステルは色々なメーカーが出していますが、
今回はクールマックスという機能性ポリエステル素材をご紹介します。
クールマックスはTシャツやシャツに多く使用されていますが、近年ではマスクにも多く使用されます。
クールマックスは歴史のある素材で、1986年にアメリカのデュポン社という会社によって開発された素材です。
(現インビスタ社)
細い溝がある形状の特殊構造のポリエステル繊維を使用しています。
下の写真にあるように、細い管の中を水が移動する毛細管現象により汗や水を吸い上げて蒸発させるという仕組みです。
・吸水速乾性のベタつかないドライな肌触り
・通気性に優れているため蒸れを感じることが少ない
・水分が蒸発される際に気化熱として熱を奪うため清涼感がある
・シワになりにくく、洗濯機でのお手入れが可能
【接触冷感の仕組み】接触冷感おすすめアイテム
上でご紹介したクールマックスを使用したもので、おすすめの服はこちら!
ノースフェイスのTシャツ!
タイダイ柄が今年っぽくて可愛いです(*‘∀‘)
アウトドアブランドは機能性の商品が多くていいですね♪
ヒューストンのニットソー!
大人っぽいカラーリングでサラっと着て出かけたくなります(*´ω`*)
ローターのカーゴショートパンツ!
大人のオフ感満載なオシャレカーゴパンツで、他の人と差別化したいあなたにおすすめ!(*´з`)
デニムにもクールマックスを使用したものがあります。
デニムはどうしてもゴワゴワしていて暑いので夏には敬遠してしまいますが、クールマックス混なら夏でも履きやすいですよね。
ストレッチ混なので履き心地も抜群なんです!
こちらは冒頭でもご紹介したクールマックスのマスクです。
僕は普段外出する際は不織布の使い捨てですが、このタイプのマスクはジムに行く際に使用しています(‘ω’)
おすすめです!
こちらはクールマックス使用の敷パッド
僕は寝苦しいのが本当に無理なので、このような接触冷感素材の敷パッドは欠かせません。
ニトリなんかではNクールが有名ですよね。本当におすすめです(*´ω`*)
【接触冷感の仕組み】まとめ
いかがでしたでしょうか?
今年の夏も猛暑が予想されます(;゚Д゚)
接触冷感素材を使用して、今年の猛暑も乗り切りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまたー!!
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