こんにちは!manabです。
この記事では、洋服の生地(織物)に関しての詳しい情報を更新していきます!
今回は糸についてを深掘りしていこうと思います。
糸番手(太さ)などの専門的な部分を多くご紹介しますので是非ご覧ください。
✔洋服の生地についてもっと学びたい方
✔服飾学科でテキスタイルを専攻している方
✔または学科で悩んでいる方
✔洋服のオーダーメイドを依頼する際の生地選びで参考にしたい方
✔とにかく洋服が好きで生地のことも学びたい方
糸の種類?
糸は製造方法で分けると二種類あります。
1つは「スパン糸」、もう一つは「フィラメント糸」です。
スパン糸
短繊維と呼ばれる、繊維長の短い原料に撚りをかけて紡績する糸のことです。
撚りをかけて繊維同士が絡み合うことで、引っ張っても繊維が抜けず「糸」としての形を保つことができます。
撚りの強度によって特性や品質を変えることができる糸で、主に天然繊維のWOOLや綿、麻などがその代表にあたります。
WOOLは更に分類がありますので、下の方でご紹介します!
フィラメント糸
長繊維と呼ばれる繊維長の長い原料を束ね、撚り合わせることで作る糸です。
スパン糸とは異なり繊維一つひとつが長いため、脱落がなく強度が強いのが特徴です。
生地表面は毛羽がなく平滑で光沢感があります。
ポリエステルなどの化学繊維が主です。天然繊維では絹が原料となります。
WOOL(羊毛)の分類
WOOLは上でご紹介した分類でスパン糸になります。
更にその中でも2種類に分けられます。
短い繊維長の原料を紡いだ糸
→紡毛(ぼうもう)糸
長い繊維長の原料を紡いだ糸
→梳毛(そもう)糸
紡毛(ぼうもう)糸
紡毛は基本的に太い糸で、衣類ではコート等の重衣料に使用されることが多いです。
毛羽感があり羊毛本来の柔らかさを感じられるのが特徴です。
起毛加工を施すことで毛足が出るので、毛足の長い高級感のあるコートにも使用されます。
梳毛(そもう)糸
梳毛は基本的に細い糸で、スーツ等に用いられる光沢のある生地感が特徴です。
紡毛とは違い毛羽感が少なくツルツルとした表面感のものが多いです。
但し加工次第では梳毛でも毛羽感のある仕上げにすることは可能です。
紡毛ほどの毛は出ませんが、起毛加工により温かみのある毛足感を加えられます。
この記事でスーツ生地について少し触れていますので、良ければチェックしてみてくださいね!
糸の太さ
糸の太さ(単位)のことを番手(ばんて)またはデニールと呼びます。
番手とデニールは両方とも糸の太さを表すものですが、下記の違いがあります。
番手
番手とは、「一定の重さに対して長さがどのくらいあるか」を表した数値で、スパン糸に多く採用される表記です。
数字が小さいほど糸は太く、数字が大きいほど糸は細くなります
デニール
デニールはフィラメント糸の表記に採用されます。
ポリエステルやナイロンといった合成繊維の太さを表します。
ただ合成繊維の中でレーヨンに関しては、スパン糸もフィラメント糸も両方存在します。
番手とは反対に数値が大きくなればなるほど太い糸になります
糸番手の表記
番手の表記は毛番手、綿番手、麻番手の3種類あります。
毛番手
毛番手は分母に番手の数字(太さ)が表記されます。
1/16 1/14 1/10 1/5
細 →→→ 太
このような表記方法となります。
毛番手は数字が小さいほど糸が太く、数字が大きいほど糸は細くなります
分子には糸の本数が表記されます。
例えば1/10の場合、2本に撚った双糸は2/10、3本撚りの場合は3/10という表記になります。
綿番手
毛番手とは逆で、分子に番手の数字が表記されます。
80/1 60/1 40/1 20/1 10/1
細 →→→→ 太
このような表記方法となります。
糸の太さは毛番手と同じで数字が小さいほど太く、数字が大きいほど細くなります
毛番手とは逆で、分母に糸の本数が表記されます。
例えば10/1の場合、2本に撚った双糸は10/2、3本撚りの場合は10/3という表記になります。
麻番手
綿番手と同じく分子に番手の数字が表記されます。
ただ麻番手は凄くややこしいです。
綿番手の40/1と麻番手の40/1は表記が同じなのですが、太さは違います。
詳しくは下でご紹介する糸番手早見表をご覧ください。
糸の太さは毛番手や綿番手と同じで数字が小さいほど太く、数字が大きいほど細くなります。
フィラメント
デニールという単位を用います。
ストッキングでデニールという単位を聞いたことはありませんか?
ストッキングの場合は色の濃さを表記する際に使用しますが、実はデニールというのは糸の太さを表すものなんです。
番手とは違い、フィラメントは数字が小さいほど糸が細く、数字が大きいほど糸が太くなります。
表記方法としては、150デニールの場合150Dという表記となります。
糸番手早見表
最後に
あまりにも長くなってしまいそうなので、一旦ここで記事を区切りました。
更に興味のある方はこちらで続きをご覧ください!
最初はかなり難しい部分かと思います。
わからないことがあればお気軽にコメントくださいね!
コメント
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