こんにちは!manabです。
この記事では、洋服の生地(織物)に関しての詳しい情報を更新していきます!
今回はファッション業界でもよく耳にするようになってきた
【SDGs】【サスティナブル】についてご紹介していきたいと思います。
その中でも注目の素材。
オーガニックコットンです!
これからのトレンド必須知識となりますので是非チェックしてみてください。
✔洋服の生地についてもっと学びたい方
✔服飾学科でテキスタイルを専攻している方
✔または学科で悩んでいる方
✔洋服のオーダーメイドを依頼する際の生地選びで参考にしたい方
✔とにかく洋服が好きで生地のことも学びたい方
SDGsとは?
まずはSDGsについてです。
持続可能な開発目標のことを(Sustainable Development Goals)と言います。
ちなみに読み方は(エスディージーズ)です。
では持続可能というのはなんなのか?
それは環境問題であったり資源問題であったり、ひとつしかない地球が抱えている問題に対して何かをし続けられるということです。
今、世界でこれを共通目標にしようとSDGsを掲げているのです。
SDGs(目標)は全部で17あります。
SDGs 世界で目指す17のゴール(目標)
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、
日本としても積極的に取り組んでいます。
SDGsによってファッション業界にもこの動きが浸透し、サスティナブルという言葉が生まれ、そして世界に知られるようになりました。
サステイナブルに関しては下をご覧ください。
サスティナブルとは?
それではサスティナブルに関して説明していきます。
・サスティナブル
・サスティナビリティ
最近良く耳にするようになってきたと思いませんか?
メディアでもサスティナブルファッションという言葉が当然のように出てきて、置いてけぼりにされた感の人もきっと多いはず。
詳しくご紹介していきます。
・サスティナブル(Sustainable)
・サスティナビリティ(Sustainability)
人間や社会、地球環境の持続可能な発展を意味します。
sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉です。
本来は
“維持できる 耐えうる 持ちこたえられる“
を意味する形容詞です。
SDGsをきっかけに、サスティナブルな社会にしていこうという動きが始まり日本にも浸透してきています。
サスティナブルな社会というのは、
・地球の環境を壊さず資源も使いすぎず
・未来の世代も美しい地球で平和に
・豊かにずっと生活をし続けていける社会のことです。
SDGsによってこれがファッション業界にも浸透しトレンドとなっており、サスティナブルファッションという言葉が生まれたのです。
サスティナブルファッションとは
サスティナブルファッションというのは、
社会や環境に配慮したファッションのことです。
例えば、
・オーガニック素材を使用した衣類
・ジェンダーや人種に配慮されたデザイン
・動物愛護の観点から考えられた素材
などが挙げられます。
SDGsによって特に注目されるようになった部分です。
大量生産や大量廃棄するという時代を変えて、長くずっと大切に着られる1着を作ろうという動きが強まってきています。
オーガニック素材
オーガニック素材と言えば、
オーガニックコットンという言葉を聞いたことはありませんか?
オーガニックと聞くと、なんとなく肌や環境に優しいイメージですよね。
環境に配慮している部分はSDGsにおいてピッタリです。サスティナブルファッションの代表素材ともいえます。
でも実際に通常のコットンとオーガニックコットンは何が違うのかということを知っている方は少ないと思います。
オーガニックコットンと普通のコットン、
実際に見比べるだけでは正直違いがわかりません。
そもそもオーガニックとは?
農薬や化学肥料に頼らず有機肥料によって生産された農産物のことを指す言葉です。
日本語では有機栽培いいます。
有機栽培と聞くと馴染みがありますよね。
オーガニックコットンとは、オーガニック農法の基準に従い、認証機関に求められた農地で農薬や肥料の減額な基準を守り育てられたコットンのことを言います。
コットンというのは綿の花を育てて作られる繊維です。
この綿花を栽培するのはとても手間がかかるのです。
綿花は害虫に弱いため、多くの殺虫剤を使います。
さらに栽培効率を上げるための化学肥料や殺菌剤、除草剤、実がはじけた後の落葉剤という様々な薬品が使われます。
この中でも特に問題となっているのが殺虫剤です。
アメリカの環境保護庁(EPA)は綿花栽培に使用されている農薬のなかで、
10種類の農薬について発がん性の疑いがあることを認めています。
つまり綿花を栽培する方たちの健康に影響を与えているのです。
農薬の知識が乏しい国では、マスクや防護服等の着用をせず殺虫剤や農薬の散布を行っているため、
めまいや倦怠感、吐き気、口内の麻痺といった健康被害が出ています。
つまり人にも環境にも悪影響を与える栽培方法になるため、SDGsに反しているとも言えます。
普通のコットンとオーガニックコットンの見分け方は?
普通に栽培され収穫された後のコットンは、
残留農薬はとても少なく肌にダメージを与えることはありません。
収穫されたコットンを科学的にテストしたとしても、オーガニックコットンと普通のコットンを判別することは出来ません。
ではどうやってオーガニックコットンか普通のコットンか知ることができるのでしょうか?
それを可能にするのが認証機関です。
オーガニック認証機関では、綿花を栽培している農地管理や栽培方法を調べて
きちんと管理されている場合のみ認証を行います。
そして一度クリアした後も、毎年専門の検査員が農場に訪れ、
きちんと基準が守られているかというのをチェックしているのです。
オーガニックコットンの栽培方法
オーガニックの認証を受けるためには、殺虫剤や農薬や化学肥料の使用も厳しく制限されています。
そのためオーガニックコットンは多くの手間をかけて育てる必要があります。
綿花は害虫に弱い作物です。殺虫剤を使わずに害虫を減らすには多くの手間がかかります。
オーガニックコットンの畑では殺虫剤の代わりにトウモロコシなどの雑穀を植えます。
そこでテントウムシなどの益虫を増やし、害虫を退治してもらうのです。
もちろん化学肥料は使わず、牛糞や堆肥などの有機肥料を使い土壌を豊かに改良していきます。
除草剤も使わず耕運機で土を掘り起こし、雑草も土壌の栄養としているのです。
やはり手間暇がかかるため、通常のコットンに比べてコストは高くなってしまいます。
ですが環境に配慮したオーガニックコットンはとても注目されていて、これからのニューノーマルになっていく素材の一つです。
最後に
いかがでしたか?
SDGsの掲げる目標と、それをきっかけとして注目されているサスティナブルファッションについてをご紹介しました。
その中でも今回は、SDGsによって更に浸透しているオーガニックコットンについてをまとめました。
この次の記事では他のサスティナブル素材をご紹介いたします。
それではまたー!
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