manab
こんにちは!manabです。
この記事では、洋服の生地(織物)に関しての詳しい情報を更新していきます!
今回は特殊加工など、珍しい生地の種類をご紹介します。
こんな方におススメ
✔洋服の生地についてもっと学びたい方
✔服飾学科でテキスタイルを専攻している方
✔または学科で悩んでいる方
✔珍しい生地を探している方
✔人とあまりかぶらない素材(生地)を探している方
目次
生地の種類
特殊生地の種類:1.ナッピング
ナッピングというのは、毛玉になった素材のことです。
コートやボトムなどを着ていて、表面がこすれて毛玉になってきますよね?
この毛玉になった状態のことを、業界用語でピリングと呼びます。
このピリングを特殊な機械で意図的に発生させた生地のことをナッピングといいます。
主にはWOOL系の生地に多い加工で、コート以外でもニットでも見かけたりします。
パッと見は古着のような毛玉まみれに見えたりもしますが、おしゃれ上級者の方が身に着けているイメージの玄人向け素材です。
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個人的にはこの生地が大好きです。
どうしても生地の値段が高くなってしまうので価格帯の高いアイテムが多いのですが、一着持っているだけでこなれ感があって本当にオシャレです!
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特殊生地の種類:2.本パイル
ヘリンボーンの柄になっているものが多いのですが、ハッキリと立った畝(うね)が特徴の生地です。
この素材は、特殊な織機を使用して三重になった状態の生地を織っています。
三重になった生地が織り上がった後、それを真ん中でカットして二枚に分けるというイメージの作り方をしています。
本パイルに似せて作った本パイル風素材はあるのですが、この特殊な織機を使用しないで別の作り方をしたものだといまいち見え方が良くありません。
表面がつぶれてしまって畝がきちんと立ち上がっていない状態という生地が多く見られます。
日本国内では生産が難しくなってきている生地です。
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このInvertere(インバーティア) というブランドのダッフルが本パイル生地では有名です。
『一生着たいコート』と謳っていますが、本当にしっかりしていて流行り廃りも無く着れるコートだと思います。
生地に高級感があり、着ていると一目置かれるコートだと思います。
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特殊生地の種類:3.ベルベット
ベルベットは、本パイルと同じように特殊織機で三重織の生地を織るパイル織物の一種です。
一度に2反分を織っていき、間にパイルになる糸を組み合わせていきます。
最後に生地の間を切り開くことで、2枚の立毛になった生地が出来上がります。
ビロード(Veludo)とも呼ばれます。
ベロアとの差別化が難しいのですが、ベロアの方がベルベットよりも肉厚で毛足があるのが特徴です。
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特殊生地の種類:4.スケールオフ
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スケールオフ(またはオフスケール)という加工は、主にWOOL生地に用いられます。
糸の表面に元々コーティングされている、スケールという鱗状の繊維を薬品で溶かします。
人間の髪の毛でいうキューティクルのようなものです。
これをすることにより、滑らかなタッチや、高級感のある光沢が出ます。
また糸が縮みにくくなる防縮効果もあるため、お洗濯のしづらいWOOL系の生地でも手洗いが可能となります。
(もちろんコートなどの厚手のものや毛足のある生地の場合はまた別です)
特殊生地の種類:5.ニードルパンチ
ニードルパンチというのはその名の通り針を使用する加工です。
上に載せた参考のコートは、
・表地用のフリース生地(無地)
・裏地用のWOOL生地(チェック)
この2枚を多数の針が付いた機械でパンチングして一枚の生地にしています。
針でパンチングすることにより、糸の繊維同士が絡み合ってくっつくという仕組みです。
無地とチェックを合わせることにより、片面はこのぼんやりとしたチェック柄が浮き上がりこのような柄表現となります。
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特殊生地の種類:6.フランネル
フランネルというのは、主には薄地の紡毛もしくは梳毛を起毛した生地のことです。
最近ではWOOLx綿や、WOOLx合繊等といった交織生地も多くなっています。
このフランネルという生地の種類で、フラノというものもあります。
フラノはフランネルよりもっと肉が厚く、縮絨がきついため地の目が見えない生地です。
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このフランネル生地を使用したシャツのことをネルシャツと呼びます。
ネルシャツ=チェックシャツと勘違いされている方が多いのですが、
本来のネルシャツというのはこの生地を用いたシャツのことを指します。
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特殊生地の種類:7.ボンディング
ボンディングというのは、 2枚の生地を接着剤などで張り合わせたものです。
ボンディングの中には、
・ポリウレタンのスポンジのようなもの間に挟み、2枚の生地を貼り合わせる場合
・単純に組成の違う生地二枚を貼り合わせる場合
(例えば表がナイロン、裏がWOOLとか)
があります。
組成の異なる織物同士や、織物とニットを接着して1枚に出来るため、今までにあまり無かったという組み合わせの生地が容易に作れます。
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最後に
いかがでしたか?
今回の記事では、服好きでないとあまり知られていないような
珍しい特殊生地を中心にご紹介しました。
夏も終わり徐々に涼しくなってきました。
重ね着もたくさん出来ますし、ファッションが楽しくなってくる季節ですよね。
周りと差別化できるアイテムを揃えて、周りとの差を付けちゃいましょうー!
それではまたー!
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