生地の原価について。何にお金がかかっているのか?というのをご紹介

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こんにちは!manabです。

今回の記事では、生地の原価というのはどういった部分にお金がかかるのか?というのをご紹介したいと思います。

生地を売っていると、「高すぎる!」と言われることもしばしば・・・。

この記事を読んで、少しでも生地にかかるコストを理解して頂けると有難いです!



こんな方におススメ

✔洋服の生地についてもっと学びたい方
✔服飾学科でテキスタイルを専攻している方
✔または学科で悩んでいる方
✔洋服のオーダーメイドを依頼する際の生地選びで参考にしたい方
✔とにかく洋服が好きで生地のことも学びたい方
✔生地の設計方法を勉強中の方



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【生地の原価】生地を作る際に必ず必要なものは


当たり前ですが、まず生地を作る際に必ず必要なのは糸。
生地業界ではこの必要な糸のことを糸量と呼びます。


生地というのはタテとヨコの糸を組み合わせて布地(生地)にしていきます。

 

こちらの記事でも軽くご紹介しましたが、生地の原価を出す際にはタテ密度と打ち込みが必要となります。


【生地の分析方法】”打ち込み”本数について
今回は生地の分析方法には欠かせない”打ち込み”本数に関してご紹介していきたいと思います。生地について勉強したり仕事で生地に関わったことがある方は聞いたことがあるんでは無いでしょうか? 打ち込み本数というのは、製織する際の横糸密度のことです。



【生地の原価】 糸量について


【生地の原価】 糸量を調べる際の流れ



【生地の原価】 タテ糸、ヨコ糸 それぞれ1吋の間に何本糸が入っているかを調べる



前回の記事でもご紹介したように、1インチの間に何本糸が入っているのか?というのを調べます。

同じ番手(糸の太さ)で比較した時に限りますが、1吋の中に糸が多くなればなるほど糸量は増えるので価格は上がります。


【生地の原価】 生地の幅をどのぐらいに設定するかを決める



これは織機で織る際に、どのぐらいの広さで設定して織るのか?ということを決める部分です
この設定幅によって、反物としての幅が変わります。


例:
130cmぐらいの生地があったとして、
パターン(型紙)の関係上、生地幅140cm欲しいとします。



そうした場合、広げることは出来ますが
10cm分の糸量が増えるので生地原価ももちろん上がってしまいます。


【生地の原価】 整経長をどのぐらいにするかを決める



これは織る際のタテ糸をどのぐらいの長さにするかということを決めます。

・織機から卸した時にどのぐらい縮むか?
・整理加工をした時にタテ方向(タテ糸)がどのぐらい縮むか?


というのを参考にこの長さを決めます。


整経についての記事はこちら

生地とは?テキスタイルとは?という疑問にお答え!→【製織】編
今回は実際に織る工程までをご紹介していこうと思います。 縦糸の準備は糸をワインダーと呼ばれる糸巻き機にかけ、必要数量ごとに紙管に巻き付けて分けます。 この必要数量というのは、作りたい生地の規格(長さや幅)に合わせて変わるため毎回同じではありません。


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大体はサンプルを織ってから量産に進みます。

整経長を決める際は、サンプル時のデーターを見て全ての縮率を決めます

ちなみにサンプルで織る生地のことを業界では、着分着見本等と呼んだりします。


【生地の原価】 製織と整理加工の工賃を決める



製織工賃は大体の相場がありますが、織る数量や生地の難易度によって価格差があります。

整理加工は、どのような加工をするかによって値段が様々ですが、
製織と整理が分かれているような分業制の産地は、整理工場へ価格交渉するような形となります。

・染色をするのか?
・起毛等の特殊加工をするのか?


何をするかによってかかる費用は様々です。


整理についてはこちらの記事をご覧ください

生地とは?テキスタイルとは?という疑問にお答え!→【整理加工】編
今回は生地加工についてをご紹介していきたいと思います。 生地というのは、数々の工程を経て普段手にする服地へと加工されているのです。 整理加工は生地の製造過程において必須の作業で、これによって生地の質が変わるといっても過言ではありません。


【生地の原価】 生地補修の工賃



これは整理加工前の生機を補修する際の工賃と、
仕上がった生地に不良があった場合の工賃がかかります。

仕上がった後の補修が必要無いような生地であれば、生機の補修だけで済みます。


【生地の原価】 送料



仕上がった反物を出荷する際に発生する費用です。
生地単価1m辺りに換算して、生地原価へ落とし込みます。

例:1反送るのに4,000円かかるとした場合
4,000円÷50m(1反の平均巻m数)=80円


以上が1m単価の原価に含まれます。



以上がざっくりとした生地原価です。


【生地の原価】 注意点



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先染め(糸染め)でチェック等の柄物を作る場合は、糸を染める工賃も発生します




一般的には後染め(反染め)より先染め(糸染め)の方が高くなります。

「無地とチェックで同じ型のシャツを作りたい!」となった際に、
チェックの方が高いことに文句を言われることもあります。笑

ですがこれは、

・無地は後染めで作っているから安い
・チェックは先染めで作っているから高い

という価格差が発生しているからなんです。


無地を作るときは必ず後染めなの?

無地だからといって必ずしも後染めで作るとは限りません。

ウールや綿などの天然繊維だと、後染めと先染めで生地風合いに違いが出ることも多いです。

その為、無地を作る場合でも先染め(糸染め)にするということは良くあります。


最後に


いかがでしたか?

以上が生地を作る際にかかる費用のまとめです。


1つの生地を作るのには色々なお金がかかります

お洋服を作る際の参考になれば幸いです!


それではまたー!

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