【生地の分析方法】”打ち込み”本数について

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こんにちは!manabです。
この記事では、洋服の生地(織物)に関しての詳しい情報を更新していきます!

今回は生地を分析する際に必要な”打ち込み”をご紹介していきたいと思います。

生地を作る際には必須の項目なので要チェックです



こんな方におススメ

✔洋服の生地についてもっと学びたい方
✔服飾学科でテキスタイルを専攻している方
✔または学科で悩んでいる方
✔洋服のオーダーメイドを依頼する際の生地選びで参考にしたい方
✔とにかく洋服が好きで生地のことも学びたい方
✔生地の設計方法を勉強中の方



“打ち込み本数”



“打ち込み本数”

生地について勉強したり、仕事で生地に関わったことがある方は聞いたことがあるんでは無いでしょうか?

今回はこの打ち込み本数や、打ち込み本数の数え方についてご紹介します。





打ち込み本数とは?
まず打ち込み本数というのは生地のヨコ糸の密度のことです。

この密度というのがなんなのかというと、
1吋(インチ)=2.54cmの中に何本糸が入っているかということです。

これが密度です。




たまに「タテの打ち込み」という言い方をされる方もいるのですが、基本的には打ち込みというのはヨコ糸のことです。

間違いやすいですが、打ち込みはタテ糸のことを指す言葉ではありません

タテ糸のことはタテ密度というような言い方をします。




タテでもヨコでも、基本的に織物(テキスタイル)の業界では、この密度が必ず必要となってきます。



例えば世に出ている生地と同じものを作りたいとなった時は、
作りたい生地を分析(分解)する必要があります。




分析する際には、

・糸番手(糸の太さ)
・糸の組成(混率)
・密度
・生地の組織


大きく分けるとこの4つが必要となります。



糸番手、設計方法に関してはこちらの記事で詳しく紹介しているので是非ご覧ください

生地とは?テキスタイルとは?という疑問にお答え!→【糸番手計算】編
今回は糸についてのさらなる深掘りです。 計算方法など専門的な部分を多くご紹介します! そもそもなんのために糸の計算をするのか?これを疑問に思う方が多いかもしれません。 主な理由としては作りたい組成(混用率)の糸に置き換えるためです。


生地とは?テキスタイルとは?という疑問にお答え!→【設計】編
今回は生地を作る際の設計面をご紹介していきたいと思います。 生地を作る際にも設計作業はあるんです! まずは生地の組織を分析します。その後、糸使いの分析(糸番手、糸組成を選定)をして、密度の測定を行います。




タテ密度、打ち込みの調べ方



それでは糸の密度をどのようにして調べるのかというのをご紹介します。


密度を調べる時にはこのようなメガネを使用します。




“分解鏡”と読ばれるものですが、
業界では“インチメガネ”という呼び方をする人が多いです。






この分解鏡をこのように使い、メモリ(1インチ)の中に何本糸が入っているかというのを目で数えます。





⚠豆知識

タテヨコともこのように目で見て本数を数えていきます。

この時に収縮性のある生地の場合は、生地を引っ張った状態で本数を数えるようにしましょう。
*特にポリウレタン等が含まれたストレッチ素材の場合は注意が必要です

これはなぜかというと、あくまでも設計時の本数を数えなければいけないためです。

仕上がった生地というのは、織機から卸した後や整理加工をした後は目が詰まった状態になっています。
これを引っ張らずにそのまま数えてしまうと、元の作りたい生地より厚いものになってしまうためです。
タテヨコともに目が詰まる前の本数を数えなければいけません。



設計以外で”タテ密度、打ち込み”が必要になる場面




設計時にはもちろんタテ密度と打ち込み本数が必要となります。

ですがそれ以外に重要なのは生地の原価を出すときに、タテ密度と打ち込み本数が必要となります。

自分の趣味で服を作るのであれば生地の値段は度外視で良いかもしれませんが、実際に商売として洋服を作ると考えたときに生地値というのは洋服の原価の内の多くを占めます。

生地の原価を出すには・・・
・タテが1吋間に〇〇本
・ヨコ(打ち込み)が1吋間に〇〇本
・仕掛かり幅(織機の設定幅)を何インチにするか
・整経長

この辺りの情報が必要になります。




生地の原価に関する記事はこちら

生地の原価について。何にお金がかかっているのか?というのをご紹介
生地の原価について、何にお金がかかっているのか?というのをまとめました。 良い洋服を作るときに欠かせないのが生地です。どのようなことにお金がかかって良い生地に仕上がっているのか?というのを理解して、更に洋服が好きになってくれたら嬉しいです。





分析した打ち込み本数は必ずしも正しい本数とは限らない?



きちんと本数を数えることが出来ていれば、タテ密度、打ち込み本数というのは分析した本数で大体間違いない本数のはずです。

ですが、実際に織るときに分析した本数に出来ないことがあります。


分析した打ち込み本数に出来ないときとは?

・打ち込み本数が高密度過ぎる場合、予定通りの打ち込み本数まで入らない

実際に織ってみて、予定通りの打ち込み本数まで入らなかったというケースが稀にあります。
これは織機の種類だったり、同じ織機でも糸との相性が合わなかったという場合だったりと原因は様々です。

例えばイタリア等海外で使用しているメーカーの織機だと高密度の打ち込みが入るのに対して、日本で使用しているメーカーの別の織機だと同じ打ち込み本数が入らなかったりします。



⚠レピアとションヘルでも差があります




以前紹介した、レピアションヘルの織機でも打ち込み本数の入りに差が有ります。

レピアに比べると、シャトル織機のションヘルの方が打ち込み本数は入りやすい傾向にあります。

ションヘルは古い織機で稼働速度もゆっくりです。
日本にある台数もかなり減ってきています。

ですが、ションヘルでしか打ち込み本数が入らなかったりするケースや、ションヘル織機で織ることでにしか出せない生地風合いもあったりします。

古き良き織機やそれを扱う技術者さんを大切にしていきたいですね。



製織についての記事はコチラ

生地とは?テキスタイルとは?という疑問にお答え!→【製織】編
今回は実際に織る工程までをご紹介していこうと思います。 縦糸の準備は糸をワインダーと呼ばれる糸巻き機にかけ、必要数量ごとに紙管に巻き付けて分けます。 この必要数量というのは、作りたい生地の規格(長さや幅)に合わせて変わるため毎回同じではありません。




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最後に


いかがでしたか?

生地の設計には欠かせない、密度、打ち込み本数についてご紹介していきました。

生地の原価計算だったり細かい部分ももっと紹介していけたらと思っておりますので、何かリクエストがあれば是非ご連絡くださいー!

それではまた!

コメント

  1. […] […]

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